関東労災年金支援センター

愛犬銀河とマラソンレース

神奈川県にお住いの伊藤尚弘さん51歳をご紹介します。
2009年に会社での作業中に負傷して脊髄損傷と診断され、下半身麻痺で車椅子の生活が始まりました。
受傷当時は精神的に落ち込みましたが、リハビリで通所していた「障害者スポーツ文化センターラポール」のスタッフから車椅子レースのグループを勧められ、自分でも関心があったので早速2010年3月からチームに加わりました。
元々徒競走が得意だった伊藤さんは、受傷前は自宅から会社までマラソンをしながら通勤していたほどの筋金入りのアスリートでした。
伊藤さんは「マラソンは自分の生きていく為の一つの手段で、マラソンなしでは自分の人生はない」と言うほどのこだわりを持たれています。
全国各地で開催される車椅子レースには積極的に参加し、多い時は年間6回も出場したこともあるほどです。
心の拠り所を求めて2019年に子犬を飼い始め、「銀河」と名付けて家族以上に愛情を注いでいました。
いつどこにいても銀河とは一緒に行動を共にしていましたが、その銀河が今年の6月に悪性腫瘍で突然死してしまいました。
銀河の死は伊藤さんを精神的に追い詰めて、1週間ほどは心身共に疲弊仕切っていました。
その後は気持ちを切り替えてマラソンレースに専念し、今年の3月に開催された東京マラソンレースでは19人中16位でした。
伊藤さん以外の参加者は全て実業団に所属しているプロ並みの選手ばかりであったとのことです。今後も定期的に意欲的にレースに参加して行くと決意を新たにされています。

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(神奈川・千葉県担当 小林(繁)サポーター)

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