中部労災年金支援センター

平成30年08月24日掲載 訪問時のエピソード

三重県の中尾洋平さんです。

中尾さんは熱中症により遷延性意識障害となり、約19年になります。
私は6年前に初めて訪問させて頂き、中尾さんにお会いしました。2年ほど前、中尾さんは柴田保之先生の筆談についての講演を受講されてから筆談の練習を重ねられ、介助式筆談、そして指談に取り組まれています。
筆談・指談という言葉を聞きなれない方が多いと思いますが、遷延性意識障害の方に限らず、発語ができない方のコミュニケーションツールといえるかと思います。
指談は指の腹の少しの動きを察知、筆談はマジックペンを握ったり、把持した手で言葉を書きすすめていくというものです。
中尾さんやご家族は、介助式筆談や指談によって感じられた充実感や喜びを遷延性意識障害となった方や家族の方にも感じてもらいたいという思いもあり、月一回のペースで三重県で学習会を開かれています。
その会の名は『みちのりの会』です。また、みちのりの会には何人か遷延性意識障害の労災の年金受給者さんもみえています。

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みちのりの会の様子 中尾さんは左側

目的としては『当事者同士が話し合える場所をつくる』『当事者の思いを知ってサポートできる方法を学ぶ』ことです。
思いを伝えることの素晴らしさ、大切さ、そして広がりやつながりを改めて感じています。1人でも多くの方が体験、体感できるといいなと思います。

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みちのりの会の様子

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実際の記録 (クリックで全文表示)

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