東北労災年金支援センター
訪問時のエピソード(足こぎ車いすのおかげです)
宮城県の加美町に住む小山さん(55歳・頸髄損傷)を紹介します。小山さんは日本でも数少ない足こぎ車いすの愛用者です。足こぎ車いすは、自転車のようにペダルがついた車いすで、東北大学の先生方が世界で始めて開発した介護福祉機器です。
小山さんは「はじめは、なかなかこげませんでしたが、トレーニングを続けて、自力で8回までこげるようになりました。使って良かったことは、下肢の筋肉がついたこと、足の腫れがとれて紫色から普通の皮膚の色になったこと、足の指の感覚が出てきたことなどですが、何より明るい希望の気持ちになったことです。」と話していました。
その一つの成果として平成29年に障害者が車椅子で走るマラソンに出場して、松島町役場から1.6キロのコ-スを走ったことです。これは、東京都主催の大会で「未来への道・みちのくからつながろう:1000キロ縦断リレー」と銘打ったもので、車椅子バスケットでパラリンピックに出場した選手や友人たちが同行して、感動のひと時のようでした。
また、小山さんは、ケアプラザ富谷を利用して入浴・食事・入居者との会話の機会を作って、生活にメリハリをつけているようです。
宮城担当労災ケアサポーター