中国・四国労災年金支援センター

訪問時のエピソード(リオパラリンピックから次の東京パラリンピックにつなげて)

今年の夏に開催されたリオパラリンピックに鳥取県在住の野田昭和さん(障害年金受給者)が出場されましたので、担当サポーターが取材しました。
「次の東京パラリンピックにつなげて」「野田選手「よくやった。」と称えます」というのが私の感想です。野田さんはリオパラリンピック陸上男子400メートルと1500メートルの車いすレースに出場されました。鳥取県障害者スポーツ協会や全国の労災年金支援センターの仲間も応援しました。
自己記録を大幅に更新し入賞かと思われましたが、暑さ対策や独自の規則について詳細に理解していなかったことで、1種目失格となり、本当に悔しい思いをされました。しかし健闘を労う思いでいっぱいです。
そこで、今後に向けて健康管理指導医との同行訪問を計画し野田さんにお会いしてきました。そして、けい髄損傷でスポーツをすることの難しさを学びました。
親指だけで車いすをこぐ、前傾姿勢で体重を大腿部に乗せて走る、体温調節がうまくいかないので大会前は体温が40度までアップするなどそれだけでもハンディがあります。
車いすレースを始られたきっかけは吉備リハビリセンターで大会に出る練習をされている方を見られてからです。それから自宅に帰られ2年半が経過後、自分一人で練習を始められ、大分県のロードレースに参加し、そこで同じ鳥取県在住の那須さんと知り合い、それ以後二人でほとんど毎日布勢競技場のトラックを走ったり、筋力トレーニングをしたり仲良く練習を積んでおられます。

写真

野田さん(写真左)と那須さん(写真右)

この競技へのきっかけは、憧れ、希望、いつの日か日の丸を背負いたい、期待されたいとの思いからだったようです。同じ悩みを持っておられる方やこれから挑戦する人のためにも何かが伝わるのではないでしょうか。障害者も健常者も共に皆が元気をもらっています。今後の活躍を心から応援しています。

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