中国・四国労災年金支援センター
訪問時のエピソード(広島さをり会手織展にて)
風が冷たい1月中旬に、広島市に在住の障害年金受給者の小林台八さんが所属されている広島さをり会手織展のギャラリーを所長が訪問しました。
小林さんは介護タクシーを利用されてギャラリーに居られ話をお聞きしました。平成18年に被災され、頚髄損傷で車いすの生活をされていますが、別府重度障害者センターの職業訓練の中で「さをり織り」に出会われて以来約8年余りにわたって続けられておられ、「趣味と実益をかねています。」と笑いながら話されました。会場内には会員さんの作品が並び、小林さんの作品も数点展示・販売されていました。
小林さんは、いろんな団体に所属され仲間とともに「さをり織り」を普及されています。両足が不自由なため、手動開口用の織機を使用しながら、「マフラーなら8時間程度で編むよ。」「1日中やったこともあったが、すごく疲れた。」「近所の方も理解していただいているので、機械の音も気にせずにできる。」など明るく、大きな声で楽しそうに話され、いきいきと生活されている様子が窺え元気をいただきました。これからも元気で「世界に1つしかないオリジナル作品」が続けられるようにと願って会場を後にしました。