中国・四国労災年金支援センター

訪問支援の実例  その3

労災ケアサポーターが医師(健康管理指導医)を伴って労災年金受給者のご自宅を訪問したところ、脳の損傷による障害のほかに、高度な視野狭窄も残存しており日常生活も相当制限され、単独での歩行には転倒、交通事故等の発生する恐れが大いにあるため、現在の障害等級より上位等級に該当する可能性があるので、労働基準監督署に相談をしていただくよう助言しました。

後日労災ケアサポーターが再度訪問したところ、「障害等級の変更届を労働基準監督署に提出し、上位の障害等級に変更された。」とのことでした。
更に、障害等級2級の認定を受けたことにより、随時介護に該当する介護補償給付まで支給していただける事となり、二重の喜びであるとお礼をいただきました。

訪問支援の実例  その2

労災ケアサポーターが、交通事故で頭部外傷、多発骨折等で車いすの生活を送っておられる方(48歳)の訪問支援に伺ったところ、介護者である妻が、両ひざの手術をすることとなったため、介護が困難となっているとの相談を受けた。

障害者総合支援法による障害福祉サービスの対象者に該当するのではないかとのアドバイスを行い、市役所に相談したところ、早速、月15時間の介護が受けられることとなった。
週2回入浴介護を受けており、妻の負担が大幅に軽減され、「介護を行う方はさすがに慣れており、入浴介護も上手で本人が満足している。」と、感謝の言葉をいただきました。

訪問支援の実例  その1

労災ケアサポーターの訪問がきっかけで、排便調整がうまくいかず、下剤を多く使用し、摘便を行っている母親の手技にも問題があるため脱肛状態になっていた脊髄損傷の方に、次のような改善を図ることができました。

母親に

  1. 脊髄損傷の排泄の影響を理解していただく
  2. 便の調整には食事・運動(体を起こす)生活リズムが重要であることを認識していただく
  3. 食事・便・薬を記録しながら排便プログラムを本人と母親が一緒に作り上げていただく
  4. 1回作ったプログラムも常に修正改善しながらレベルアップしていただく

ことを話し合いながら指導を行い、失禁外来を紹介しました。

その結果、母親は指導したことを良く理解され、事細かく食事内容、薬の量や時間、排便の状態を記録し、失禁外来に受診のたびに持参していただきました。
本人も記録を基に食事・薬の摂取時間を守り、生活リズム確立のため努力されました。
専門医の指導のもと定期的に訪問看護、訪問リハビリが行われ、便秘薬の使用が最小限となり、排泄調整ができるようになったため、自分の排泄プログラムで生活でき、便汚染が激減し、自発的に外出の機会が増え、母親の介護負担も軽減されました。
母親から本人の明るい表情がうれしいと、事あるごとに連絡をいただいております。

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